ジャガー横田さんの受けた体外受精、夫婦間人工授精法、胚移植法 [不妊治療]
ジャガー横田さんは、体外受精での不妊治療を受けておられました。夫婦間人工授精法(AIH)は、精液の中の不要物質を取り除くという不妊治療の方法です。
胚移植法(IVF-ET)は、成熟した卵子を一旦体外に出して、培養液の中で精子と受精させて育てた後に子宮に戻す方法です。
体外受精での不妊治療
ジャガー横田さんは、体外受精での不妊治療を受けておられました。
子宮筋腫の手術を受けてから体外受精を試みて一度失敗し、次の体外受精までの準備期間に自然妊娠されたそうです。
体外受精での妊娠確率が8~9%、自然妊娠の確率はなんと3~4%だといわれていたそうですから、まさに奇跡ですよね。
45歳での初出産までの道のりはとても険しく、医師でもある旦那様の支えがなければ、乗り越えることはできなかったかもしれません。
やはり、不妊治療中の配偶者の支えというものは、大きな力になるのでしょう。
超高齢出産ということで、お産自体は難産だったそうですが、自然分娩で無事に赤ちゃんを生むことができ、とっても元気に育っています。
大維志(たいし)君と名付けられたお子さんと一緒に、ご家族でテレビに出演されることもありますね。
実は、ジャガー横田さんは、大維志君に兄弟を作ってあげたいと考え、不妊治療に再び挑戦されました。
しかし、思うような成果が出ないことから、2013年の1月の治療で成果が現れなかったら治療をお休みすると自身のブログにも書かれています。
夫婦間人工授精法(AIH)
夫婦間人工授精法(AIH)は、精液の中の不要物質を取り除くという不妊治療の方法です。
精液の中の不要物質を取り除いて、元気な精子を濃縮させることにより、受精の確率を高めます。
不妊の原因が分からない場合や、精子と頚管粘液との相性が良くない場合、元気な精子が少ない場合などに用いられることが多い方法です。
まず、精子の採取が必要なのですが、これは自宅で行っても、病院で行ってもかまいません。
精液の中の不要物質を取り除く際には、アイソレートという液体を使用します。
アイソレートを使って処理するのに、1時間30分くらいの時間がかかるでしょう。
その処理が終わると、子宮の中に人工授精針を使って処理済みの精子を注入していきます。
一見、痛そうに感じるかもしれませんが、痛みはありませんし、時間的にも短時間で終わります。
そのため、入院する必要はなく、すぐに家に帰ることができるのです。
夫婦間人工授精法(AIH)は健康保険が適用されないので、全て自己負担となり、一回で1万5千円前後かかるのが一般的でしょう。
胚移植法(IVF-ET)
胚移植法(IVF-ET)とは、成熟した卵子を一旦体外に出して、培養液の中で精子と受精させて育てた後に子宮に戻す方法です。
少し前までは、限られた病院でしか行われていなかった方法ですが、現在は技術が進歩してきているため、一般的な病院でも行われるようになってきました。
胚移植法には、移植を成功させるために、患者自らが行うことができることがあります。
それは、移植前はできるだけトイレに行くのを控えることです。
その理由は、膀胱が尿で一杯になっていると、子宮の傾きがゆるやかになって、移植がしやすくなるためです。
一般的に、女性の子宮は前方に傾いているのが普通なのですが、傾き加減がキツイと、移植する際にカテーテルが思うように入らず、つっかえてしまうことがあると言われています。
スムーズにカテーテルが入らないと、移植するのに時間がかかってしまうばかりでなく、出血を引き起こすこともあります。
すると、妊娠する確率が非常に下がってしまうのです。
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